2017年

7月

28日

西園寺公望

昔、西園寺公望と云う人がいた。明治末期に内閣総理大臣をつとめた人である。

その姓名からうかがわれるように、彼の出自は、やんごとなきお公家さまである。

その西園寺氏が正式に首相の印綬を帯び、第一次内閣を組織したのは、一九〇六(明治三十九)年のことであるが、彼はそれ以前にも、首相代理の職を勤めたことが二度ある。

その二度目のときは、第四次伊藤博文内閣が総辞職する際、渡辺国武と云う大蔵大臣であった男が、頑固にも辞表を出さなかったのを、なんとか説得して辞表を出させるために、任命されたのである。

渡辺は頑固一徹、自称剣道の達人で、生涯独身だったというカタブツである。

西園寺はその説得に手を焼いた。

或る日彼は家に帰ってくると、

「伊藤はんが面倒な仕事を押しつけなはって、こちはえらい尻ぬぐいでおすがな」と、妻の菊子さんに向かってボヤいた。そしてなんと、妻の面前で、「どうも女遊びをしない 人は、話がしにくうおすなあ。少しはこちを見習うとよろしい」

と、云い放ったのである。

しかし妻の菊子さんもたいしたもので、夫のその言葉を聞いても怒るどころか、

「あんたのは話が通りすぎて、ゆきすぎと違いますか」

と、笑ったものである。

2017年

7月

28日

菜っ葉の日のひとりめし

 

今日は”菜っ葉の日”である。昨日の“スイカの日”と違って、なぜか、は、解りやすい。

わたいの菜っ葉好きは、このBlogを読んでいただいている方なら、みなさん、御承知だろう。

菜っ葉類は、栄養価豊富で、しかも廉価、調理の手間もかからず、まことに重宝なものである。

それに、我が敬愛する川島四郎氏によれば、“人間に限らず、赤い血を有している動物は、すべからく、青い野菜を摂取せねばならぬ”と、云うことは、以前にも繰り返し、記したところである。

川島氏によれば、“ライオンでも青い野菜を摂っている”とのことである。

(以上、『食べ物さん、ありがとう』より)

幼い頃から、野菜全般、大好物だった。菜っ葉やピーマン、人参が嫌いな子供がいる、などとは、とても信じられない。

そんなわけで、朝からでも極力野菜を摂取しようと、野菜ジュースや生野菜サラダなどの献立が、わたいの食卓には、上るのである。

 

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、生野菜サラダ(レタス、キャベツ、胡瓜、トマト…青じそドレッシング)、野菜ジュース、バナナ

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2017年

7月

27日

スイカの日のひとりめし

今日は“スイカの日”だそうである。

なぜ今日が“スイカの日”なのかを、例によって、Wikipediaで見てみると、「スイカの縞模様を綱に見立て、27を『つ(2)な(7)』とよむ語呂合わせから」決められた、と、ある。かなり苦しいこじつけである。

とまれ、スイカの美味しい季節であることに変わりはない。

もちろん、そのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。

ごらんのとおり、スイカなどと云う、気の利いたものは並んでいない。スイカどころか、諸般の事情により、今朝は生野菜もない。

いたって味わいのない、無味乾燥な献立である。

 

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ

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2017年

7月

26日

幽霊の日のひとりめし

文政8年(1825年)の今日、江戸・中村座で、鶴屋南北の『東海道四谷怪談』 が初演された。そのことを記念して、今日は、“幽霊の日”である。

なるほど、ボチボチ幽霊もお出ましになろうか、と、云う時節である。

古来幽霊と云うと、恐ろしいものの代表であるが、よくよく考えると、幽霊は死者の霊が化けて出たもので、それも西洋のそれとは異なって、自分が怨む人間以外の人間に仇をなすことはない。

我が国の三大幽霊、と、云うと、なんと云っても筆頭に挙げられるのは、この『東海道四谷怪談』のお岩さんである。

他の二人は、『播州皿屋敷』お菊さん、そして『怪談牡丹灯籠』のお露さん、と、なっている。いずれも美人である。

美人でない場合は、化物となる。

最近では、幽霊や化物よりも、人間のほうが、よほど恐ろしい。最近幽霊や化物の話をめっきり聞かなくなったのは、幽霊や化物も人間を懼れて、とても出てくる気になれないからであろう。

人間界よりも幽冥界のほうが、安心安全なのだろう。

もちろんそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。

幽霊とも化物とも縁のない、いたって俗な献立である。

 

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、生野菜サラダ(レタス、キャベツ、胡瓜、トマト…青じそドレッシング)、いちごヨーグルト、野菜ジュース、バナナ

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2017年

7月

25日

土用の丑の日のひとりめし

今日7月25日は、“土用の丑の日”である。

今年(2017年‐平成29年)は暦の都合上、土用の丑の日が2日あり、今日がその第1日目である。ちなみに第2日目は8月5日(日)である。

土用の丑の日、と、云えば、鰻飯であり、その習慣が、江戸時代の奇才人:平賀源内によるものであることは、有名である。

ちなみに、この平賀源内は、わたいと同郷、四国香川の出身である。

もちろんそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。

牛とも鰻ともまるで縁のない、いつもどおりの食卓である。

 

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、いちごヨーグルト、生野菜サラダ(レタス、キャベツ、胡瓜、トマト…青じそドレッシング)、野菜ジュース、バナナ

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