4月30日(土)

6時15分ごろ、自然に目がさめた。
含漱洗顔し、薬を塗る。
グッスリ寝たような、眠りが浅かったような、不思議な感じ。旅の疲れのせいだろう。

しかし! 階下に下りて朝食の膳に向うと、旅の疲れもなんのその。

美味しい朝食が待っている!

この旅館のお食事をいただくと、旅の疲れなどは、遙か彼方にブッ飛んで行ってしまうのである。

食卓には、前夜の男性と、もう御一方――この方も、以前にお会いした方――が、膳に着かれた。千葉から来られた方だ。

やはりリピーターが多いのは、このお食事のせいだろうか?

さて、今日の予定は、日頃お世話になっている方々に、八戸の名産をお送りしよう、と、云うものである。

で、やって来たのが、八戸地域地場産業振興センター、通称“ユートリー”である。

本八戸駅から電車で2駅、約10分、八戸駅のすぐ傍である。

ただし、本数は1時間に1本。1本逃すと、大事である。

ここには八戸の名産が揃っている。

ここの魚が、みなさんに好評なのである。

おなじ魚と申せども、大阪と八戸では、全然味が違う……らしい。

ユートリーを入ったところには、こんなものが飾られている。

さて、土産物の手配をして帰ってくると、時分どきである。

まずは前菜。コーンクリーム・ポタージュである。

昼食。ロースカツ定食である。

いつも食べる日替わり定食がパスタだったので、腹が保つまい、と、考えて、初めて註文したのである。

八戸は魚だけではなく、肉も旨い。

たしかこの肉も、この地方の特産品である…………はずだ。

食後のコーヒー

この素晴らしい昼食をいただいたのが――――

ここ、「むぅ」である。

ここでの食事が、八戸滞在中の、主な昼食である。

これもまた、八戸での楽しみのひとつなのである。

友人に手紙でも出そう、と、町の文房具屋で便箋と封筒を買い、旅宿に戻る。

晩御飯だが、本日のメイン・ディッシュの、この、イカの姿焼き(?)だけが、唯一、食べられないものである。

しか~し! ここのだけは、食べられるのである! しかも、美味しく感じるのである。やはり本場(?)のものは違うものである。

さて、食後、近くの小学校前のポストから、友人あての手紙を投函する。

いつもなら、食後1時間くらい町をブラつくのだが、この寒さでは、そんな気にもならない。

下手をすると風邪をひく、どころか、凍えてしまう。

手紙だけ投函して、早々に旅宿に戻った。