今日から診療である。

たぶんに誤解されているようだが、わたいが八戸に来ているのは、あくまでも、皮膚の治療あるいは経過観察であって、旨い飯を食いに来ているわけでも、遊びに来ているわけでもない。ましてや、観光旅行なんぞではない……。

そんなわけで、6：45、携帯のアラームで起床。
どうやら昨夜、宿泊人が来たらしい。子どもの物音がするし、洗面所に女の人のと思しき長い髪の毛が落ちている。
ところが、階下に降りてみると――、

朝食の仕度は一人分、すなわち自分の分しかない。
訊いてみると、素泊まりの客らしい。

――もったいないことだ。

と、思いつつ、朝食をいただいていると、階上から女性が降りてきた。

入浴時に忘れ物をしたらしい。

若い女性である。

廊下を行き過ぎるとき、目が合った。

挨拶して、この人が素泊まりの客か、と、思った。

残念なことである。食事のときにでも同席できれば愉しかろうに……。

食後、いったん2階の部屋に戻り、歯磨きや着替えの準備などの仕度をすませて薄場皮膚科に向かったのは、8時頃である。

問診、診察、治療、会計、を、終えたのは、11時半ちょっと前である。

旅宿では昼御飯が出ない。

で、いつも昼御飯は、病院近くの、「むぅ」という喫茶店（？）でいただく。

ところが、今日は、行っても閉まっている。

11時半には開店するはずなのに……。

少し待ってみたが、外は熱い。まるで夏のようである。これなら半袖でも十分だ、と、思った。
「三国庵」で丼物とうどんでも食おうか、と、思って歩いたが、どうやら「三国庵」はなくなったらしい。（追記：後日、「三国庵」は、依然、営業していることが判った。）
結局「なか卯」で、和風牛丼の並と、きつねうどんを食べた。

その後、MOS BURGERに行ってパソコンを打鍵（う）とうと思ったが、やたらに眠くなったため、旅宿に戻って、3時くらいまで昼寝した。

晩御飯は6時からである。

この日も定時定刻に階下に降り、食前に着いた。

今回も、ひとりである。

まだおかずがあった！

あいかわらず、豪華な献立である。

と～ぜん、ご飯は、三杯飯、で、ある。朝御飯も、三杯飯、だった。

晩御飯をいただいた後、猛烈な眠気に襲われ、部屋に帰ると、なすすべもなく、そのまま爆睡してしまった……。