泉鏡花忌の日のひとりめし

今日は泉鏡花の命日であり、かるがゆえに、“泉鏡花忌”である。

泉鏡花と云えば、奇譚、幻想、浪漫色濃厚な作風の作家、と、思われているようであるが、わたいは不明にして、『高野聖』以外読んでいないし、その『高野聖』にも特段これと云った感銘も受けなかったので、彼について語る資格はない。

散作も、一度くらい読んどかないといかんだろうな、と、云いながら、数十年も経ってしまったらしいから、おそらく、さして興味もないのだろう。

もちろん、わたいの食卓に並ぶ献立には、なんらの関連もない。

怪奇幻想とも、華やかなロマンチシズムとも、まるっきり縁のない、いたって平々凡々な献立である。

 

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、生野菜サラダ(サニーレタス、キャベツ、胡瓜、トマト…青じそドレッシング)、野菜ジュース、バナナ(2本)

久しぶりにふりかけ類ではなく、佃煮類(?)を添えた。

しそ昆布、わさび昆布、しいたけ昆布の3種類を買ってきたのだが、今回添えたのが、そのどれなのか、判然としない。

むかしから味覚に自信のあるほうではなかったが、さすがに今日はいささか落胆した。

イワシの生姜煮も、少々煮込み過ぎたのか、身がほぐれてしまっていた。

まぁ、どうせわたいしか食べないのだから、かまわない、と、云えば、かまわないのだが……。

 

献立:麦飯(しそ昆布)、イワシの生姜煮、ほうれん草のわさび和え

当初の予定が大幅にくるって、なんとも豪華な食卓になったものである。

ただ、味つけだけが、豪華でない。鶏肝の生姜煮に入れた長ねぎは、解凍が充分でなかったようだし、豚肉と舞茸のすき煮は、昨日も記したように、砂糖が多かったようである。

まぁ、食べられないほど酷い味でもないし、豚肉と舞茸のすき煮は久しぶりに料理ったものだから、勘が戻らないのも無理はない、と、云うことにしておこう。

 

献立:玉子麦飯、即席みそ汁(しじみ)、鶏肝の生姜煮、豚肉と舞茸のすき煮、生野菜サラダ(サニーレタス、キャベツ、胡瓜、トマト…きざみ玉ねぎドレッシング)、冷奴、納豆、味付海苔