1911年(明治44年)の今日、日本初の労働法である工場法が公布された。
明治44年と云えば、日清日露の両戦争における勝利を経て、日本の資本主義産業が、ますます発展しつつあった時期である。
この法律の制定にも、そう云った背景があったことは否めない。
平成の現在でも、いわゆる“働き方改革”と称し、労働条件や環境の見直しなどが議論されているようだが、労働者を代表するいわゆる“労働者党”なるものが事実上存在せず、経済界首脳部の意向を如実に反映する政党が与党となっている現状では、その政府与党による“働き方改革”が、どの程度労働者たちのために資するのか、遊冶郎でなくても、はなはだ冷笑的にならざるを得ない。
もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。
ただ、明治の労働者諸公のことを思えば、贅沢に過ぎる献立ではある。
献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、コーンクリーム・ポタージュ、野菜ジュース、バナナ
人参と長ねぎの豚バラ肉巻きが、いよいよ明日の弁当でお終いになる。
いったいどれだけ保存して置いたのだろう、と、我ながら呆れ返る。
よく飽きもせず、続けて食べられるものだ、と、思う人もいるかもしれない。
しかし、Macに云われるまでもなく、往昔を思えば、食べられるだけ、仕合せなのだ。
腹一杯食べられることの仕合せを忘れて、不足贅沢ばかり並べ立てていてはいけない。
生活の足らぬを嘆くよりも、心の足らぬを恥じなくてはいけない。
献立:麦飯(海苔と野菜のふりかけ)、人参と長ねぎの豚バラ肉巻き、茹で人参
粕汁の冷凍保存分もなくなった。着実に消化していけている。結構なことである。
それにしても、今日は暖かかった。19℃くらいまで行っていたようである。それでも晩方には予定どおり粕汁にした。これはこれで、いいものである。
明日からまた寒が戻るらしい。寒暖を繰り返し、こうしていよいよ春を迎えるのであろう。
少しずつ、少しずつ、季節が移り変わって行く……。風流心などとは、いたって無縁のわたいであるが、やはり季節の移り変わりと云うものは、こうであって欲しいものである。
献立:玉子麦飯、粕汁(鮭、じゃこ天、焼麩、大根、人参、白菜、長ねぎ、糸こんにゃく、油揚げ、ニラ、もやし、貝割)、茹で人参、納豆、味付海苔