記憶にございませんの日のひとりめし

1976年(昭和51年)の今日、折から吹き荒れていたロッキード事件の真相究明のため国政調査権が発動され、衆議院予算委員会で、同事件の証人喚問が開始された。このとき、喚問された国際興業社主小佐野賢治氏が発した「記憶にございません」と云う言葉は、一躍流行語となった。
証人喚問の場で事実と異なることを云えば、偽証罪に問われる。しかし、記憶にないのであれば、責めることはできない。なぜ憶えてないんだ、などと云っても、憶えていないもの、忘れてしまったものはしょうがない。忘却罪などと云う罪状は、寡聞にして知らない。都合の悪いときには調法な言葉である。
事実、小学生から大人たちまで、当時はほとんどの人が、都合が悪くなると、この言葉を発したものだった。だからこそ、流行語となったのであろうが……。
もちろん、そのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。いつもながらの、平々凡々たる献立である。

 

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、オニオン・コンソメ・スープ、トマト・ジュース、バナナ

アスパラの豚肉巻きは料理ったことがあるが、えのきと長ねぎの豚ばら肉巻きは初めてである。と、云っても、基本は同じである。ヴァリエーション違い、と、云ってもいい。同様なのに、人参の豚ばら肉巻きがある。これもいつか料理ってみようと思う。
菜の花の辛子和えがなくなった。ほうれん草と白菜のごま和えも、今夜でなくなる予定である。
明太子ふりかけは、〇美屋の製品であるが、冷蔵庫の冷凍室に、親爺から貰った九州土産の明太子があることを思い出した。明太子は大好物なのだが、いつしか、記憶にござらなくなってしまったものとみえる。

 

献立:麦飯(明太子ふりかけ)、えのきと長ねぎの豚ばら肉巻き、ほうれん草と白菜のごま和え

多く料理り過ぎた。丼に正味2杯分はあった。いつもは具の方が多いのだが、今晩は汁の方が多かった。まぁたいがいの食卓では、味噌汁にしろ、粕汁にしろ、お吸い物にしろ、具よりも汁の方が多いのだろうから、これはこれでいいのだろうが……。
今晩はキッチリと、あごだしも、糸こんにゃくも入れた。ちゃんと、記憶にござったわけである。

 

献立:玉子麦飯、粕汁(鮭、鰯のつみれ、焼麩、大根、人参、白菜、長ねぎ、糸こんにゃく、油揚げ、ニラ、もやし、貝割)、ほうれん草と白菜のごま和え、納豆、味付海苔