ジョン・バリモアの誕生日の日のひとりめし

今日はアメリカ合衆国の俳優、ジョン・バリモアの誕生日(1882年生)である。
ジョン・バリモア、と、云っても、ほとんどの人はご存じないであろう。ドリュー・バリモアのお祖父ちゃんである。えっ? ドリュー・バリモアもご存じない? ハアァ~、時の流れ、ですな。
ジョン・バリモアは“バリモア一家”と称されて名を馳せた、サイレント期からの映画俳優であるが、元々は両親親戚がみな舞台俳優と云う、演劇人の一家に生まれた、舞台俳優である。
舞台で培った確かな演技力と、“Mr.Profile”と呼ばれた端正な横顔とで、映画界においても、偉大な業績を記した。
伝説の名女優グレタ・ガルボが『グランド・ホテル』で彼と共演したとき、ガルボは彼の前にひざまずいて、「あなたのような素晴らしいアクターと共演できたことは、なにものにもまさる名誉です」と、彼の指先に口づけした、と、云う逸話があるそうだ。なんだか、立場が逆じゃないか、とも思うが、それほど偉大な俳優だったのだろう。
わたいは『ジキル博士とハイド氏』を原作としたサイレント映画『狂へる悪魔』を観ただけだが、特殊技術を駆使したその後の映画の変身場面よりも、その演技力で温厚な紳士であるジキル博士から、兇悪無頼のハイド氏へと変身していくこの映画の場面に、それこそ身の毛がよだったものである。
もちろんそのことと、わたいの食卓を飾る献立とには、なんらの関連もない。わたいの食卓に並ぶどれひとつをとってみても、それを食したからと云って、変身するわけではないので、どうかご安心願いたい。

 

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、コーンクリーム・ポタージュ、トマト・ジュース、バナナ

この調子だと、大根1本で、粕汁とブリ大根が2週間分くらい出来そうである。
大根が多すぎて水分が出たせいか、味付けが薄味になってしまった。大根はこの半分くらいの量でよかろう。
菜の花の辛子和えも、茎の部分と葉の部分は、別々に湯掻いた方がよさそうである。一応、茎から先に湯掻き、後から葉を入れたのだが、それでも湯掻きすぎになってしまった。次回からは別々にしよう。
麦飯でも、水加減で随分味が違う。なににせよ、“好い加減”と云うものは、むずかしいものである。

 

献立:麦飯(ほぐし貝柱山椒)、ブリ大根、菜の花の辛子和え

糸こんにゃくを入れるのを忘れた!(T_T)
食材を分けると、こうなるのである……。
おまけに、あごだしを入れるのも忘れた。
まぁ、そのことで味の違いが分かるような味覚なぞもっていないので、かまわない、と、云えば、かまわないのだが……。
明日の弁当のお菜を料理る(精確には、焼く)ために、いつもよりバタバタになってしまったのが、主な原因である。
なにごとも、落ち着き、と、云うものが、肝腎である。

 

献立:玉子麦飯、粕汁(鮭、鰯のつみれ、焼麩、大根、人参、白菜、長ねぎ、油揚げ、ニラ、もやし、貝割)、ほうれん草と白菜のごま和え、納豆、味付海苔