今日1月31日は、“愛妻の日”だそうである。
数字の1をアルファベットのI(アイ)に見立て、31で(サイ)だから、“アイサイ(愛妻)”と、云うわけである。
昨今はそうでもないようだが、わたいの幼い頃などは、とかく日本の夫は妻を乱暴に扱う、まるで奴隷か婢のように扱う、と、西洋人から顰蹙されている、と、聞いたものである。実際その頃は、いわゆる専業主婦がほとんどで、したがって、1年365日、朝から晩まで休みなし、それでいて、家事労働は仕事とはみなされていなかったのだから、いまから思えば、随分酷い待遇である。
こんなジョークを聞いたことがある。
「家事をハウス・メイドまかせにせず、自分で料理を作り、掃除をし、ベッド・メイクをし、洗濯をする妻には、最低限、次の三つが与えられるべきである。
週一回のレストランでの食事、感謝のキス、真心のこもったねぎらいの言葉」
ジョークに真理あり、と、云うべきだろう。
「ウチには悪妻はいても、愛妻などいないよ」
などと、不遜の言辞を吐いてはならない。
わたいなど、愛妻はおろか、悪妻も、愚妻も、賢妻も、そもそも、妻自体がいないのである。
まぁ、だからこそ、仕合せである、とも、云えないことは、ないのだが……。
とまれ、そのことと、わたいの食卓を飾る献立とには、なんらの関連もない。
相変わらずの、ひとりものの、ひとりめし、で、ある。
献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、ポタージュ・スープ、野菜ジュース、バナナ(2本)
ブリ大根が多かったらしく、カボチャの煮物が入りきらなかった。
ブリ大根も、粕汁と同じく、大根を厚めに切るのがコツであることが判った。
厚めに切った大根を米のとぎ汁で湯掻く。
ブリは熱湯を回しかけて臭味を除く。
大根とブリを鍋に入れ、生姜片を散らして火にかける……のだが、わたいはズボラをかまして、チューブの生姜を使う。
酒を廻し入れて強火でアルコールを飛ばし、砂糖と薄口醤油を投入する。
中~弱火で煮て、しばらくしたら火を止めて、味を浸み込ませる。
以上が、わたい流の料理り方である。人によって、料理り方もさまざまであろう。それによって、味も微妙に違ってくるだろう。人それぞれに個性があるように、人の料理る料理も、それぞれ味わいが違って、おもしろい……ハズである。
献立:麦飯(海苔とさけのふりかけ)、ブリ大根、カボチャの煮物
先週末から昨日にかけては、春を思わせる陽気であったが、今日はふたたび冷え込んだ。まぁ、1月末、いよいよ2月なのだから、順当と云えば、順当な気候ではあるのだが。
そんなわけで、今夜も粕汁、である。昨夜は料理酒を入れたが、今夜は日本酒である。料理酒よりも日本酒の方が、コクが出て、かつまろやかな味になるような気がする。
まぁ、味覚は人それぞれだから、日本酒よりも料理酒の方が味がいい、と、感じる人もいるだろう。どっちが正しい、と、云うものではない。
ほうれん草と白菜のごま和えは、いよいよお気に入りである。その理由が、ほうれん草が税込50円/束だから、と、云うわけではない、と、云い切れないところが、我ながら情けない……。
献立:玉子麦飯、粕汁(鮭、鰯のつみれ、麩、大根、人参、白菜、長ねぎ、糸こんにゃく、油揚げ、ニラ、もやし、貝割)、ほうれん草と白菜のごま和え、納豆、味付海苔