徳川慶喜の誕生日のひとりめし

今日は10月28日(旧暦では9月29日)は、徳川江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜の誕生日である。徳川幕府最後の将軍、と、云うことは、日本史上最後の将軍、と、云うことでもある。なお、ここで云う”将軍”と云うのが、“征夷大将軍”であることは、云うまでもなかろう。延暦16年(797年)、坂上田村麻呂が任ぜられて以来、およそ千七十年にも及んだ征夷大将軍の歴史は、彼を以て幕を閉じることになるのである。
長州の桂小五郎をして、“権現様(家康)の再来”と云わしめたほどの人物であったが、時勢には必要とされなかったものとみえる。
徳川江戸幕府の幕を引き、明治維新政府が成立すると、彼の人生も幕を閉じたかのように思われがちだが、じつは大正2年(1913年)の11月まで存命し、76歳の長寿(当時としては)を全うしたのである。
昨日薨去なされた三笠宮崇仁親王殿下がご誕生になる、2年前のことであった。
もちろん、そのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関係もない。
慶喜は晩年、「ケイキさま」と呼ばれて親しまれたそうであるが、ケーキもわたいの食卓には上らない。

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、野菜と果実のジュース、バナナ(2本)

すっかりお気に入りになった鶏ささ身の味噌漬けと、以前からお気に入りの小松菜と厚揚げの煮浸しである。
お気に入り、は、いいのだが、この小松菜と厚揚げの煮浸し、弁当に入れると、下手をすると、汁が洩れて困る。先日も少しくこぼれ落ちていた。充分に水切りはしているはずなのだが、欲張って入れすぎるのと、厚揚げに煮汁が浸み込んでいるのとで、かくのごとくなる次第である。
今日は徳川慶喜の誕生日だそうだが、彼は豚肉が好きで、その頃豚肉を食べる習慣のなかった日本人(彼を快く思わなかった側近たち)から、陰で“ブタ一”などと、嫌悪されていたそうである。
現在の日本人から見れば、気の毒な話であるが、今日のわたいの弁当のおかずも、豚肉ではなく鶏肉なのだから、あまり関連性は見当たらない。

 

献立:麦飯(ピリ辛きゃら蕗)、鶏ささ身の味噌漬け、小松菜と厚揚げの煮浸し