中学で英語を習っていた頃、どうしてウィリアムの愛称が「ビル」なのか、理解に苦しんだことがある。
おそらく、「ウィリアム」→「ウィル」→「ビル」と、なったのであろう。
ウィリアムはなんとか理解できたが、分からないのは、「セオドア」の愛称である。
セオドアの愛称は、「テッド」、「テディ」である。
これはなぜそうなるのか、理解に苦しんだ。
セオドア・ルーズベルトは狩猟好きだった。あるとき狩りにでかけたが、一頭の獲物も仕留められなかった。
側近が一計を案じた。
一頭の熊を木にくくりつけ、これを仕留めるよう大統領に勧めたのである。
側近としては大統領の激務による憂さ(現代で云うストレス)を晴らすために仕掛けたものだったのだろう。一説によると、その熊は母熊で、幼い仔熊がその乳を求めて擦り寄ってきていたと云う。
大統領は銃を下ろして首を振ると、
「そんな非情なマネはできない。不公正で、恥ずべき行為だ」
と、云って、その熊を逃がすよう命じた。
この話から、現在もなお、世界中で愛されている、“テディ・ベア”と云う熊のぬいぐるみが誕生したのである。
今日10月27日は、セオドア・ルーズベルトの誕生日。