西暦79年の今日、イタリアのヴェスヴィオ火山が大噴火を起こした。
町には一昼夜にわたって火山灰が降り続け、さらに翌25日には火砕流が発生して、町は一瞬にして埋没した。
そのため、当時の人々の生活の様子や町のたたずまい、多くの壁画、さらには死に襲われた人々の断末魔の様子までが、如実に遺っており、当時の様子を知る貴重な手掛かりとなっている。
当世の人々を襲ってその平和な生活を壊滅させた大災害が、後世の我々に、貴重な歴史上の遺産、とりわけ美術上の貴重な財産を遺してくれる結果となったことは、なんとも皮肉なことである。
もちろんそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関係もない。
しかし、1940年近くも前の今日のこの日、ポンペイの人々の食卓には、どのような料理が並んでいたのだろうか?
献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ
以前にも書いた(「中居正広氏の誕生日のひとりめし(晩)」)が、茄子のからし漬けは、実家で漬けたものである。
先日、その料理り方(漬け方?)を、教えてもらった。それによると、茄子は2kgを要するらしい。なんでも田舎の親戚から聞いたので、分量としてそれくらいになるのだそうだ。なるほど、田舎では都会でのように、チマチマセコセコした漬け方などするまい。都会では、自分の宅で漬物をつける、と、云うと、余った野菜の有効利用、と云う側面が強かろうが、田舎では漬物それ自体が、野菜を丸ごと使った料理なのであろう。田舎と都会の両方の生活と人々とに対する偏見かもしれないが……。
なんにせよ、この茄子のからし漬けが旨いことだけは慥かである。
ささ身チーズ大葉フライは、近所のスーパーで買ってきたものである。
ブロッコリの塩昆布あえは、だいぶ以前に冷凍保存しておいたブロッコリを使ったものである。
と、記せば、すでにお察しのとおり、先の土・日は、夏の疲れが出たためか(?)、全然、料理しなかったのである。
献立:麦飯(茄子のからし漬け)、ささ身チーズ大葉フライ、ブロッコリの塩昆布あえ
わたいにしては、簡素にして少量の献立である。
コロッケもサラダも、近所のスーパーで買ってきたものである。
豆腐が自家製でないことは、云う迄もあるまい。
まぁ、夏らしい献立、と、云えば、夏らしい献立ではある。
今朝がた、今日は「ポンペイ最後の日」である、と、記したが、奇しくもその今日、イタリアのノルチャ付近を、マグニチュード6.2の地震が襲った。
被害が大きかったアマトリーチェでは、関係者が、「もはや町は存在しない」と話しているほどだ、と、云う。
もちろん偶然だろうが、どうも後味がよろしくない。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族のご心痛を察するとともに、ひとりでも多くの方が生存しておられることを、切に祈るしだいである。
献立:玉子麦飯、コロッケ(2個)、フレッシュサラダ、冷奴、納豆、味付海苔