今日2月26日は、2.26事件が勃発した日である。
ちょうど80年前の今日、陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが1,483名の下士官兵を率いて起こしたクーデター未遂事件である。(Wikipedia「二・二六事件」より)
この事件により、斎藤實内大臣、高橋是清大蔵大臣、渡辺錠太郎陸軍教育総監が殺害され、鈴木貫太郎侍従長が瀕死の重傷、当時の内閣総理大臣岡田啓介、牧野伸顕前内大臣は襲撃されたが、難を逃れた。
このとき、奥さんの機転によって九死に一生を得た鈴木貫太郎侍従長は、のち内閣総理大臣に任命され、日本を終戦に導く大役を担うことになる。
ちなみに牧野伸顕は維新の元勲大久保利通の次男であり、彼の娘婿が戦後総理大臣の印綬を帯びる吉田茂である。
この蹶起の背景には、政財界の腐敗現象や、娘の身売りさえやむなくされている農村の困窮があった、と、云われている。
彼らの多くは、「昭和維新・尊皇討奸」を旗印に、君側の奸たる元老重心を殺害して天皇親政を実現させて、日本を救おうと志した青年たちである。
彼らは大望を抱いて蹶起したこの日の朝、どのような食事を摂ったのであろうか。
献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、オニオン・コンソメ・スープ、グレープフルーツ・ジュース、インスタント・コーヒー、プレーン・ヨーグルト、バナナ
かつて、「貧乏人は麦を食え」と云った政治家がいた。精確には違うのだが、この言葉で、迷言放言として人口に膾炙している。
80年前のこの日に蹶起した青年将校及び下士官兵の動機の一端に、政財界の癒着腐敗を原因とする(と、彼らは信じた)経済の不況混乱に伴う農村の疲弊にあることは、「2.26事件の日のひとりめし(朝)」にも記したところである。
わたいは自炊するときは、麦飯にしている。米麦の比率は、そのときどきによって、1:1のときもあれば、1:2のときもある。以前は米1:麦2だったのだが、最近は贅沢になって、米1:麦1の比率になっている。
わたいが麦飯にこだわるのは、なにも健康のためではない。
かつてのこの国、100年にも満たない以前のこの国に、家族5人が水のような麦粥をすすって生きていくために、かわいい娘を売り、男どもの性欲の捌け口にさせなければならない時代があったのだ、と、云う事実を、忘れたくないからである。
同時に、腹一杯飯が食えるということが、どれだけありがたく、どんなにしあわせなことであるのかを、決して忘れないようにするためにである。
献立:麦飯(ピリ辛らっきょう)、タラの粕漬け(2尾)、カボチャの煮物
おにぎり、おむすび、握り飯、……いろんな呼び方があるけど、なにか違いなり、成立の事情なりがあるのだろうか?
みかんはビタミンCが豊富なので、重宝である。
中身:まぶし…漁師めしの素、具…塩昆布