9月18日(日)
6時半、携帯のアラームで起床。
昨日は1万歩を越えていた。今回も滞在中に、1万歩越えを続けられるだろうか?
定刻7時に階下に降りる。
愛媛から来られた姉妹は既に食卓についていた。この旅宿に投宿するようになって10年近くになるが、朝食の先を越されたのは、初めてではなかろうか!? さすがにご高齢の方は(失礼!)朝が早いと見える。
献立:御飯(3杯)、味噌汁(豆腐、葱)、焼鮭、玉子焼き&ハム&キャベツ、冬瓜の炒め物、お漬物(2種)
食後、部屋に戻って歯を磨き、仕度をしてユートリーに向かう。
本八戸駅への途上にある銀行二行である。
思えば、地方の“東京化”が嘆かれるようになって久しい。
どんな地方、田舎に行っても、“小型の東京”みたいになってしまって、その地方、その地方、独特の風景や味わいがない、と、云うわけである。
なるほど、コンビニ各店は云うに及ばず、スーパー、居酒屋、パチンコ店、百貨店、レストラン、はては喫茶店まで、チェーン店が軒を並べ、その地方に昔からある店や、その地方独特の店などを見かけなくなった。もちろん、まったくなくなった、と、云うわけではないが。
そんななかで、ふと、思ったのが、銀行、である。
意外に銀行こそが、いまもっとも、地方色の豊かさを感じさせてくれる存在なのではなかろうか。
本八戸駅を8:40の電車で出る。時間調整の必要もなく、スムーズに乗れた。
車内が少々暑かった。ひょっとすると、かすかに暖房を入れていたのかも知れない。同席の男性も、いささか暑そうだった。余程窓を開けようかと思ったが、遠慮した。
9時直前にユートリーに着く。
いいタイミングである。
と、云うのも、ユートリーが開くのは、9時からである。“悪の十字架”ではない(陰の声:齢がバレるぞ…………)
ここである。
ちなみに、建物は――――
入口方向から見た眺めである。
全景、と、云うか、遠景は、こんな感じである。
中には、お土産屋ばかりでなく、レストランや、宿泊施設もある。
入口を入ったところに飾られている「天覧山車」である。
これが説明版
裏側は、こうなっている。
なかなかに豪勢な展示品である。
どぐ~、で、ある。「土偶」と、書く。
天覧山車の表側のすぐ横に飾ってあったものである。
親子連れと見える。まさか、誘拐犯と子どもの二人連れではあるまい。
説明版はこちら――↓
妙に喉が渇いてたまらないので、勿体ないとは思ったが、自販機でアイスコーヒーを買って、喫煙所で煙草を吸いつつ飲む。
外に出て、しばらくブラブラと時間を潰す。
時刻表によると、次の本八戸行きは、11:38発。
いま10:47だから、1時間ぐらいの時間調整が必要なのだ。
で――
八戸駅の外観である。
さらにもう一枚。
右手が昇降口になっており、中央の階段の両脇に、エスカレーターがある。
向かって左側が上り(入口)で、右側が下り(出口)である。
エスカレーターで上ったところである。
奥が新幹線への乗降口であり、左側中央付近に、JR八戸線や、青い森鉄道線への改札口がある。
ふと思い出したのだが、今日18日は、「のん」ちゃんこと、能年玲奈ちゃんが久慈に来る日である。
御多分に洩れず、わたいも「あまちゃん」以来の、能年ちゃんのファンである。
“ぜひ会いたい!”、“一目見るだけでもいい”と、思い、時刻表を見てみると、12:22発の久慈行があり、久慈には14:05に着く。
久慈から引き返してくるには、17:00発のに乗って、本八戸着が18:46.
久慈滞在時間は55分。
今日は日曜で、旅宿の晩御飯はないから、本八戸着の時間は問題ないとしても、久慈での滞在時間55分はビミョ~である。
勝手不案内な初めての土地で、能年ちゃんのスケジュールも知らず、徒らに町を探索して、出会える可能性のある時間だろうか?
しかしこの機会を逃しては、もう二度と会える機会はやってこないかも知れない…………、などと、逡巡しているうちにも、時は刻々と過ぎてゆく。
逡巡している、と、云うことは、気分が乗らない証拠であろう。
気分が乗らない、と、云うことは、また、逡巡している、と、云うこと自体、精神面のみならず、体力面でも疲れている、と、云うことであろう。
そう思って、結局結論としては、涙を呑んで、本八戸に引き返すことにする。
JR八戸線&青い森鉄道線の改札内で、こんなものを見つけた♡
写真下の女の子に気づかれて不審に思われないよう、慌てて撮ったのでブレてしまったのが残念である(T_T)
本八戸駅に戻って、中心街に向かう途中、もはやすっかりおなじみになった(?)三八城公園からの景色である。
今回は魚眼レンズ風のモードで撮って見た。
今度は、通常モードでもう1枚。
さてさて、三八城公園から中心街に向かう途中に、市民ホール(?)があるのだが、そこの掲示板に貼ってあったのが――――
これである!
ちなみに――――
出演者の方々であろう。なかなかにユニークな企画である。
さてさて、街中を歩いていると、こんなものもあった。
まぁ、よく考えたら、あるだろうなぁ~、と、納得する。
それではここらで、八戸の町並みの一部をご紹介――――
さて、みなさん、前回ご紹介したライヴ・ハウス、「♭(フラット)」を御記憶でしょうか? お忘れのかたは、このサイト「ろ~りぃの〝八戸紀行”」中、「2016年4~5月」の「5月1日(日)」をご参照ください。
今回そのライブ・ハウスの壁に、こんなものが貼ってあった!
なぜか遠い見知らぬ土地で、懐かしい故郷の人に出会ったような感動をおぼえてしまった!
このライブ・ハウス、屋台の連なる〝みろく横丁”の近くにあるのだが、その〝みろく横丁”には、こんなものがある!
なんとも懐かしいポストである!
携帯電話やスマホの普及で、公衆電話やポスト自体が珍しくなっているこの時代に、この型のポストは、絶滅危惧種、生活文化上のシーラカンスである。
昨夜友人宛に書いた葉書を、このポストに投函する。
まるで明治人の感覚であるが、偶にはそんな気分に浸るのもよかろう。
流石に和服着流し、と、云うわけにはいかないが、折角、時間の流れののんびりした、長閑な地方に来ているのである。
気持ちだけでも、懐手して悠然と漫歩している貧乏文士を気取ってみるのも、また一興である。
さて、先にも述べたとおり、今日日曜は、旅宿の晩御飯がお休みである。
さてさて、どこで晩飯を食そうか、と、いつもとは違って、せねばならぬ予定のない気楽さ、暮れゆく街の景色を満喫しながら、ぶらりぶらりと、歩を運んでいくのである。