9月22日(火)
6:45携帯のアラームにて起床。
それにしても、昨日はよく寝た。旅の疲れが残っていたのか、治療の効果でかゆみを惹き起す緊張が取れたのか、昼寝したにもかかわらず、夜もグッスリ眠った。
朝食に降りてみると、膳が三つあり、老母と初老の息子と思しき二人が降りてきた。
話を聞いてみると、観光に来たらしい。
朝食の後サンクスに行き、アイスコーヒーを買う。外で煙草を吸っていると、見知らぬおじさんが話しかけてきた。
「折角産まれて来たんだから、しんどい人生でも、ちょっとでも面白いこと見つけて、愉しく生きて行かんとな」
そんな話をした。
地元の運転手さんか、買い出しに来られた農家の方か、よくは分からなかったが、なんとなく、人生の叩き上げ、と、云った風情のおじさんだった。
その後、皮膚科に行く。
9時から、と、云うことだったが、そんなに待てない。8時半過ぎに着く。
昨日は飲み薬だけだったが、今回は塗り薬も貰う。
指のひび割れ用の塗り薬は、最後に塗る、もしくはあらかじめガーゼに塗布しておき、その都度はさみで切って使う。それが面倒ならば、直接塗って、ガーゼを巻いてもよい、とのこと。
明日はシャワー。ミノン・シャンプーも買う。今度から、シャンプーも持ってくるべきだ。
一旦旅宿に戻り、荷物を置いて外出。
MOS BURGERで収支と日記をつける。
12時過ぎにMOS BURGERを出て「むぅ」に向かうも、休み。
八戸に来るまでは、この休みを利用して、あれも読もう、これも読もう、これを書こう、あれも書こう、と、思っていた。
しかし、いざとなると、どれもこれも、とてもする気にならない。
やはりヘンに色気など出さず、休養・静養と割り切って、むしろ何もしない気もちで来たほうが好い。
実際旅宿に帰っても、何もする気が起こらない。それならいっそ、町をブラついていたほうがマシである。
三杯飯の晩食後、6:45~7:30くらいまで、45分ほど散歩。
さくら野百貨店である。
それにしても、午後7時にこの状態にある百貨店って……。
一方、一昨日足を運んだみろく横丁は、この賑わいである。
聞くところによると、地元の人たちよりも、近隣――岩手、秋田、青森北部など――の人たちが、よく訪れるそうである。
そう云えば、先日ここで出会った“男前三人衆”も、秋田から来た、と、云ってたっけ。
旅宿に帰ってきても、なにもする気にならない。
本を読む気にも、TVを観る気にも、友人知己に電話をする気にもならない。
まだ疲れが残っているものと見える。